2012.06.26自然派コスメブランドの使用は環境保全にもつながる
わたしたちは環境問題に敏感である。20世、日本は豊かな時代とされてきた。戦後の高度成長期による経済効果により、わたしたちは手に入れたいものを何でも手に入れてきた。ファッションやコスメ、家に関してもそうだ。それは使い捨ての時代だったと言っても過言ではない。その場限りの体裁や美しさを求めて、着飾っていたと思われる。しかし、刹那的な考え方は終わりを告げた。コスメ業界に関してもそうである。人間と長く付き合うための自然派コスメが登場した。
自然派コスメは自然界のものをうまくとりいれ、人間が本来持っているバリア機能を回復させようという狙いがある。今までは、化粧水をつけたときのうるおいを重視してきたが、それでは永遠の美しさを手に入れることができない。人間が年老いてもなお、美しさを持続するためには、素肌に優しいものを与え続けなければいけない。そして、人間が美しくしなやかに生きていくためには、自然界とうまく付き合わなければいけないことに気付き始めた。
今、自然派コスメブランドは、自然由来の化粧品を作るだけでなく、環境保全の取り組みを見せている。それは、環境破壊をしてまで、その場の美しさを手に入れようとした20世紀とは対象的な動きである。それは人間は自然によって生かされ、そのなかで生きていることを痛感したからであろう。土壌汚染や環境問題から真正面に向かい合い、その事実を踏まえた上で、自然由来のコスメを使うべきだと、消費者も気づきはじめているに違いない。